2009年1月6日火曜日

そねさん宅訪問

先日、年明け早々に、Philewebでお世話になっている東京のんべえチーム、本日のコーヒーさんとtockyさんと連れ立って、同じくPhilewebでお知り合いになったそねさんのお宅へお邪魔させて頂きました。
本日のコーヒーさん、tockyさんはもうそねさんとは大分親しいご様子、初めてなのは僕一人でした。

そねさんのお使いのPiegaのスピーカーは、僕もS-3EXを使う前にブックシェルフのスピーカーを使っていた思い入れのあるメーカーです。
S-3EX導入時のスピーカー選びの際も、そねさんお使いのTC70Xはとても気になっていたスピーカーでした。
TC70X以下になるとリボンツィーターのグレードが下がってしまうし、かといってとても買えないしな〜と寂しく見送った思い出が蘇ります。

そねさんのお宅でその姿を久々に見ると、美しい。やっぱりいいな! 
大きすぎないその立ち姿、アルミのボディに漂う気品と落ち着き。
そしてPiegaのある部屋にふさわしい日当りの良い、品の良い佇まいの落ち着くお部屋でした。
これを見るとうちのS-3EXはけっこう威圧的な外観だなあと思ってしまうのでした。


さて、まずそねさんのいつもお聴きになるソフトをかけて頂くと、そこから聴こえる音楽はまさにこの部屋にぴったりくる、柔らかさ、静けさ、そしてどこかホッとするような暖かさ。
耳を刺激するような音からは離れた、大人の佇まいと余裕を感じてしまいます。
このスピーカーを鳴らし切ってやるぜ!と息巻いた音でないのが良いですね。
ピエガのリボンツィーターから部屋の角まで優しく音の波が行き渡っているよう。

しかし不思議です。ピエガとアキュフェーズでどうしこんなに心地よく暖かい音が出るのでしょう。
アキュフェーズのコンポーネントで鳴らすPiegaはもっと硬質でシャープな音かと思っていました。
これは数々のアクセサリー、電源装置、ごっついケーブルのなせる技なのでしょうか。うむむ。

中でも女性ヴォーカルの美しさは抜けていると思いました。
そねさんご自身女性ヴォーカルのソフトをとても愛しておらるご様子。
存在感がありながら、どこかさりげない、そしてずっと聴き続けていたくなるような心温まる声音はとても心地の良いものでした。

かわって僕の持参したソフトをかけさせて頂くと、やはり僕の持ってきたどのソースも同じようにあくまで優しく、心地よく響きます。
僕のソフトはあまり心地よくゆったりとしたものがなく、その意味でそねさんシステムとの相性は良くはなかったのではないかと思います。
しかしどの曲をかけても何かうっとり微睡んでしまうような美しさがあるんですよねえ。

それから、そねさんはお好みではなかったと思うのですが(そねさんのお宅では永遠に再生されないようなソフトをかけさせて頂いたこと、感謝いたします〜)、
ガリーナ・ウストヴォルスカヤのグランド・デュエットのような現代曲の攻撃的で鋭い音のピアノでは、透明性とそのタッチの切れ込みの鋭さが見えました。
これはやはりピエガとアキュフェーズの持っている一面で、冷徹な音楽を極めて冷徹に再生することもできるんだなと感心しきりでした。

フラメンコやタンゴの切迫した熱気みたいなものはちょっと違う感じなのですが、それはそのようなものを必要としていないというか、システムがそねさんの好みにとても良く振れている証拠かなと思いました。
熱くならないで、どうですか?一杯ご一緒に。というようなオトナな力(笑)。
それにしても長い時間聴いていてもとても心地よい!
何度も聴きにきてしまうというのが分かる、本当に心地の良い時間がありました。


長々書いてしまいましたが、何よりもそねさんの音楽を楽しむ姿勢が現れた、とても良いシステムだなと思いました。
そねさんは深夜に小音量で楽しんでいるとおっしゃっていましたが、おいしいお酒を飲みながら美しい女性ヴォーカルをこのシステム聴くひとときは、確かにこたえられないだろうな!と思うのでした。

本日のコーヒーさんとtockyさんのはなしでは、前回来た時とだいぶん音が違っているとの事、
そねさんが日々自分の好みの音楽を追いかけてシステムを作っているんだなと感じられました。
僕だと鼻血が出そうなケーブルやアクセサリなどもヒョイと投入される思い切りの良さと資金力にも脱帽です(笑)。
これからもまだまだそねさんの好みに純化していくんでしょうねえ。
また何度でも聴きにきたいなと思ってしまいます。

お正月空け早々、無理にスケジュールを空けて頂き本当にありがとうございました。
またご迷惑でなければ、そねさんのステキな音楽を聴かせて下さいね。
もうtockyさん曰く地獄の蓋がパカッと開いちゃったような曲はもっていきませんから(笑)。

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